ごあいさつ

十二代蔵元 
代表取締役社長
北原兵庫

長野県高遠町郊外で代々酒造業を営んでおりました北原家の七代、北原伊兵衛光義が山梨のここ白州台ケ原に分家を出したのが寛延三年(1750年)ですから、今から260余年前のこととなります。それから数えて十二代。当家に伝わる古文書によりますと、本家七代、北原伊兵衛光義は度々甲府、江戸等に商用で出向き、高遠から杖突峠を越えて台ケ原宿に宿泊したようです。その際、台ケ原の名主や村役人等と懇意にしていたようで、その村役人から台ケ原宿に休業している造り酒屋があるので、酒造りをしてはどうかと薦められたのがきっかけでした。

当地は江戸を起点とした五街道の一つ甲州街道に面し、甲府と上諏訪の中間にある宿場で、また諏訪、高遠、飯田の殿様が参勤交代で通行するなど人の出入りや物資の消費も多く、酒の需要も見込まれたものと思われます。何より、「名水地に銘醸蔵あり」といわれるように、当地の水の良さに着目したものと思われ、現在でもその南アルプス甲斐駒ヶ岳の伏流水を仕込み水として使用しています。また明治十三年(1880年)には明治天皇が山梨、京都、三重の一府二県を御巡幸の折、当家に御宿泊されました。以降、現存する母屋は史蹟に指定され、大変な栄誉を頂戴致すこととなり、現在は山梨県指定有形文化財として一般のお客様へご案内しております。

山梨銘醸は十二代にわたり酒造業を営み、日本酒をはじめとする「食」を通じてより豊かな生活の演出に取り組んでいます。特に近年においては、世界各国への輸出を積極的に展開し、日本酒文化のグローバル化に寄与しています。おいしさを追求することに終わりはありません。”もっとおいしく、もっと楽しく”。私たちはこの精神を貫き、「七賢」ならではの新しいおいしさを提供し続けてまいります。
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