白州の水がつなぐ日本酒とウイスキーのハーモニースパークリング日本酒「杜ノ奏」、発表
2017年9月12日、ザ・リッツ・カールトン東京(東京都港区赤坂)にて、同年10月1日の日本酒の日に発売を開始する「スパークリング日本酒杜ノ奏」発表記者会見を開催しました。マスコミ関係者をはじめ、多くの方々にお集まりいただき、「杜ノ奏」の爽やかな香りに包まれながらのお披露目となりました。
2017年9月12日、ザ・リッツ・カールトン東京(東京都港区赤坂)にて、同年10月1日の日本酒の日に発売を開始する「スパークリング日本酒杜ノ奏」発表記者会見を開催しました。マスコミ関係者をはじめ、多くの方々にお集まりいただき、「杜ノ奏」の爽やかな香りに包まれながらのお披露目となりました。
オープニングでは、山梨銘醸の創業ストーリーや白州の水が生んだ「七賢」の歴史などを表現したイメージ映像を上映。フリーアナウンサーで酒サムライとしても活躍中のあおい有紀様による司会のもと、和やかにイベントがスタートしました。
商品の発表に先立ち、まず専務取締役の北原対馬より、ご挨拶をさせていただきました。
「おいしいだけでなく、感動するお酒を届けたい。第一弾の『山ノ霞』、第二弾の『星ノ輝』に続き、第三弾となる今回は、古くからアルコール文化が根付いていた、白州の地域性がテーマです。『七賢』の日本酒と同じように、甲斐駒ケ岳の麓に広がる白州の豊かな伏流水でウイスキーをつくってこられた、サントリー白州蒸溜所様のウイスキー樽をお借りし、これまでにない、新感覚のお酒が生まれました」。
発表会には、サントリー白州蒸溜所工場長の小野武様をゲストにお迎えし、醸造責任者で常務取締役の北原亮庫との対談が実現しました。
今回、ウイスキー樽を使うことになった経緯を「樽で日本酒を寝かせるとどんなハーモニーが生まれるんだろう、という発想から」と亮庫常務は語ります。しかし、サントリーウイスキーの技術の粋が詰まった貴重な樽。話は簡単に進みませんでしたが、「白州の水でつながる日本酒とウイスキーの融合で、新たな感動を生み出したい」という熱い想いが届き、特別に貸し出しを承諾していただけたのです。
「ウイスキーづくりでは、原料や酵母のちがい、貯蔵環境のちがいなどで多彩な原酒が生まれるため、熟成樽にもさまざまな個性やバラツキがある。それが日本酒にどう影響するのか、未知数だった」と小野工場長は当時をふり返ります。樽にバラツキがあると知った亮庫常務は「まずはベースとなる原酒づくりにこだわろう」と決意。地元北杜市の契約農家が栽培する『ひとごこち』を麹米とし、乾杯酒に適したラグジュアリーなお酒を極めるため、従来の日本酒のアルコール度数15~16度よりも少し低い、12度を目指したのです。それから、樽を一つひとつ開けてノージング(香りをかいでチェックすること)を行い、「白州の森を歩いているような爽快感や木漏れ日からの光、豊かな木々や緑の香り」のイメージが感じ取れる樽を選ばせていただきました。
課題はほかにもありました。樽に貯蔵し、どのように管理すれば香味が移行するのか、味がまとまるのか。前例がないので、答えは自分たちで見つけるしかありません。香りや味わいを毎日チェックしたところ、約1ヶ月の熟成がいちばんイメージに近いことがわかりました。それを瓶詰し、瓶内二次発酵を数か月、殺菌をほどこして完成です。
小野工場長は「杜ノ奏」の感想を、「爽快感をもちながらも、メープルシロップやバニラのような、ウイスキー樽由来の甘い香りと味わいが出ていますね」と表現されていました。
「スパークリング日本酒にこめる思いとは?」という司会者の問いに、亮庫常務は「日本で発売されるアルコール飲料の60%が炭酸ガスを含むほど、日本人は炭酸ガスを好みます。そこに、日本酒の魅力を伝える新たな糸口があると考え、スパークリング日本酒を開発しました。みなさまの大切な日に、日本人になじみ深い、米のスパークリングで乾杯をしていただけたら、何より嬉しいですね」と語りました。
二人の対談のあと、北原対馬専務による「乾杯!」の発声を合図に、会場のみなさまにもシャンパングラスに注いだ「杜ノ奏」を試飲していただきます。当日は「杜ノ奏」のおいしさを引き立てるフードメニューをリッツ・カールトン様に開発していただき、お酒とともに味わっていただきました。
日本酒とウイスキー。白州の水でつながる両者が融合した、日本人の味覚や感性に合うスパークリング日本酒「杜ノ奏」を、ハレの日の乾杯酒や大切な方へのご贈答用に、ぜひご利用ください。おいしいお酒のある、幸せな時間をご提案いたします。